07月12日【日本動画協会のニュース】
本事業は、以下①から③の人材育成事業を実施するとともに、その効果について調査及び検証を行います。
① 作品制作を通じた技術継承プログラム ※作品制作は約7~10分の映像制作となります。
② 就業者を対象とした技術向上教育プログラム
③ アニメーション業界志願者を対象とした基礎教育プログラム
本日、 ①作品制作を通じた技術継承プログラムにおける、受託制作団体及び、各スタジオで制作される4つのアニメーション作品が下記の通りに決定しました。各スタジオの人材育成内容、制作作品は、来年3月に開催予定の本事業内シンポジウムにてその効果を発表する予定です。
あにめのたね事務局
■概要
名称: 文化庁委託事業 令和3年度 アニメーション人材育成調査研究事業
主催: 文化庁
事業受託: 一般社団法人日本動画協会
■受託制作団体
制作団体: 株式会社イマジカデジタルスケープ
作品: 天神(仮)
監督: 福田 紀之
プロデューサー:岩澤 朋也
育成対象: 動画/原画/3DCGアニメーター
育成プラン:
・コンテの意図を正確に把握したうえで、個々に考えることを意識し、演技や表現を足せるようになる
・2Dと3DCGの作業工程をお互いのスタッフが理解しながら、豊かなアニメーションを表現する為の技術を習得する
・演出指示、作画監督の修正指示等の意味(演出的視点、芝居の表現)を理解しながら作業をする
制作団体: 有限会社スタジオエル
作品: ロックンおヨネ(仮)
監督: 鴫野 彰
プロデューサー:釋迦郡 卓
育成対象: 動画/原画/制作進行/演出
育成プラン:
・プリプロからポスプロまでの作業理解
・作品進行における改善
・作品を通じて演出技法の習得
・アニメーターとしての一般的な演技、表現方法の技術継承
・ベテランの技術を中堅、新人アニメーターへの継承
制作団体: 株式会社プロダクション・プラスエイチ
作品: 宇宙キャンパー・チッチ(仮)
監督: 荒川 眞嗣
プロデューサー:本多 史典
育成対象: 動画/原画/演出
育成プラン:
人材育成プランは2つのテーマを軸に構成。
・具体的テーマは「コンテから求められる芝居作り」
・抽象的テーマは「世代間技術継承」
制作団体: 株式会社レスプリ
作品: キラキラきらり☆(仮)
監督: 月見里 智弘
プロデューサー:清水 香梨子
育成対象: 動画/原画/演出
育成プラン:
・中堅スタッフから若手スタッフへの技術継承(日頃のシリーズ制作のみでは行き届き辛い、細やかな指導)
・Toon Boom / Adobe Animate/ CLIP STUDIO 等(アニメーション制作ソフト )による作業効率化
・1つの作品を通じ、各スタッフ陣に他専門分野も学習させ視野を広げさせる
※制作団体名五十音順、敬称略 ※全作品仮題により、題名変更になる場合有り
■選定委員会 委員
奥田 誠治 松竹株式会社 映像本部 映像企画部 エグゼクティブプロデューサー
佐藤 功 株式会社アニマックスブロードキャスト・ジャパン 編成部 部長
数土 直志 アニメーションジャーナリスト
三本 隆二 元 株式会社プロダクション・アイジー アドバイザー
遊佐 かずしげ アニメーション作家/京都精華大学 専任教授
※氏名五十音順、敬称略
以上