04月16日【日本動画協会のニュース】
昨今、漫画・アニメなどを違法に掲載したインターネット上の海賊版サイトによる被害が急速に拡大している状況において、我が国のコンテンツの知的財産保護のため、このたび政府において4月13日に開催されました「知的財産戦略本部会合・犯罪対策閣僚会議」にて、「インターネット上の海賊版サイトに対する緊急対策」が決定されたことを歓迎しますとともに、深く御礼申し上げます。
アニメは海外での認知度と収益性に大きな乖離があり、インターネット上の海賊版サイトは、海外ビジネスを進めるうえでの大きな阻害要因になっていること、各権利者も継続して監視・削除を行っているものの違法アップロードがあまりにも多く巧妙であるため中小企業が多いことから過度の負担となっていること、ひいては、アニメ製作全般に対するモチベーションの低下にもつながりかねないと考えられることから、今回の決定は状況が好転する機会であると考えております。
一方で、サイトブロッキングについては慎重な意見があることも事実ですが、今回の閣議決定ではその点についても十分な配慮がなされたものと考えております。
私どもアニメ製作者は、今後も、より良い作品を製作し、また、関係各社と協力して、ユーザーの皆様がより正規版コンテンツにアクセスしやすい環境の整備を進めることで、アニメ産業、ひいてはコンテンツ産業全体の健全な発展のため取り組みを進めて参ります。